旧正月(春節)を迎えた12日、台湾本島は広範囲で晴天に恵まれ、各地の観光地は多くの人で賑わった。各県市は新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、観光客の分散や感染防止策の徹底を促している。
北部・桃園市の大渓老街(古い町並み)や龍潭大池、南天宮などの周辺では午後3時ごろ、混雑度が3段階で真ん中の「黄色」(やや混雑)に達した。市は午後6時まではこれらの周辺地域に向かわないよう呼び掛けた。中部・雲林県の北港朝天宮や北港武徳宮、南部・嘉義市の文財殿は一年の平和を願う参拝客であふれた。朝天宮は入口で検温を行うほか、各所に自動手指消毒器を置くなどして感染防止体制を整えた。
南部・高雄市では、旗山老街や寿山動物園、旗津などに多くの観光客が訪れた。旗山老街は道の両脇に露天が立ち並び、客の呼び込みをする声が飛び交った。警察や区公所(役所)の職員も配備され、感染防止対策の徹底や社会的距離の確保を呼び掛けていた。