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先住民の伝統行事、台東県が中止・延期を要請 コロナ禍で異例の措置/台湾

2021/06/02 11:17
伝統行事で踊る先住民の人々

伝統行事で踊る先住民の人々

(台東、花蓮中央社)東部・台東県の台湾原住民(先住民)が毎夏開催する「豊年祭」などについて、同県政府は1日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、開催を延期または中止するよう県内の各郷鎮市(市町村に相当)に要請した。これまで各集落に委ねられてきた開催の判断に県が介入するのは初めて。

豊年祭は、アミ族の新年のお祭りで、伝統衣装に身を包んだ集落の人々と来賓が手をつなぎ輪になって踊る「迎賓舞」などで知られる。日本統治時代の1937 (昭和12)年、日本政府は豊年祭を中止し、元日に新年を祝うよう命じたが、多くの集落で伝統が守られ続けたとされる。台湾が重症急性呼吸器症候群(SARS)に見舞われた2003年にも中断されたことはなかった。

台東では6月末から9月にかけて、アミ族の豊年祭やルカイ族、パイワン族、プユマ族の収穫祭が100カ所以上で開催される。昨年は各集落が各自で対応を決め、予定通り開催されたところもあったが、今年は県内で10人以上の感染者が確認されたことから、同県が県ぐるみでの防疫対策強化に踏み切った。象徴的な位置付けとなっている台東市公所(役所)主催の豊年祭は中止が決まっており、その他の集落の方針は、各自治体のウェブサイトで公表される。

一方、隣接する花蓮県は、同県政府主催のイベント「豊年節」が11月に延期された。県内には200以上の先住民集落があり、集落ごとの祭典は各自で開催するか否かを決めることになっている。同県によれば、延期または規模を縮小しての開催が検討されているという。

(盧太城、張祈/編集:塚越西穂)


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