(台北、南投中央社)台湾最高峰の玉山や合歓山など、3000メートル級の高山地帯で13日、相次いで霧雪やあられが降った。
中部・南投県の中央気象局玉山観測所(標高約3845メートル)では同日午後1時25分ごろから霧雪が降り始め、同6時前までに6センチ積もって大地は一面の銀世界となった。活発な対流雲に加え、現地の気温が0度近くになっていたためとみられる。
気象局によると、霧雪はごく小さい白色で不透明な氷の粒で、直径は1ミリ以下。気温が0~10度の時に降ることが多い。
一方、東部・花蓮県の太魯閣(タロコ)国家公園内に位置する宿泊施設、松雪楼(標高約3150メートル)では同日、あられが2度降り、行楽客や職員らを騒然とさせた。1度目は午後0時30分ごろで、大きめのものが数分降った。2度目は同1時20分ごろで、すぐに雨に変わった。
同局の資料によれば、合歓山観測所で観測された気温は午後0時で4.4度、同1時で4.7度と、あられや雪が降る条件は満たしていなかった。同局は、対流による上昇気流が活発になればあり得ると説明している。
(余暁涵、蕭博陽/編集:塚越西穂)