(台北中央社)桃園国際空港(桃園市)の運営会社は25日までに、2020年の赤字額が19億2000万台湾元(約71億円)に上ったと明らかにした。昨年7月に示した試算の13億元(約48億円)を大きく上回った。新型コロナウイルスの感染拡大で、昨年2月から国際線の運休が相次いだことが影響した。
同空港が発表している統計によれば、昨年の旅客数は約744万人だった。内訳は出発約368万人、到着約371万人、通過約5万人。2019年の旅客数は約4869万人、純利益は約81億元(約299億円)で、いずれも過去最高を更新していた。
▽第3ターミナルビルの工事、入札再び不調に
桃園空港の第3ターミナルビルの建設を巡り、運営会社は24日までに、18日に締め切った規格に関する入札が不調に終わったと発表した。唯一の応札者だった韓国サムスン物産と台湾栄工工程の連合チームが提出した資料の中に、入札評価委員の名前が記載されていたためだとしている。
第3ターミナルビルの建設に関しては、入札不調がこれまでに3度続いている。このため、空港運営会社は試験運用開始予定を2025年に延期していたが、再度の入札不調によりさらに遅れる見込み。
(汪淑芬/編集:名切千絵)