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  • 社会

先住民の科学教育研究拠点に 伝統的竹工芸取り入れた新施設着工/台湾

2021/09/08 17:25
清華大原住民族科学発展センターの起工式に臨む同大関係者やタイヤル族の人たち

清華大原住民族科学発展センターの起工式に臨む同大関係者やタイヤル族の人たち

(新竹中央社)国立清華大学(新竹市)で7日、台湾原住民(先住民)族の科学教育に関する研究施設の建設が始まった。伝統的な竹工芸の特色を取り入れた建物になる。賀陳弘学長は、オーストロネシア語族の科学教育と科学コミュニケーションの研究教育拠点にしたいと期待を示した。

起工式ではタイヤル族の長老がタイヤル語で吟唱し、工事の順調な進展と安全を祈願した。

同大原住民族科学発展センターの傅麗玉主任によれば、建材には新竹県尖石郷のケイチクを使用。建物は地上1階、地下1階で教室、研究室、展示スペース、穀物倉庫、展望台などが設置される。台湾原住民族16族に関連する品を不定期で展示するとしている。

傅主任によると、原住民族の特色を示す竹の建築を法律の基準を満たした上で作り上げるため、竹材と鉄骨を組み合わせた新しい工法を開発。竹材は事前に蒸煮(じょうしゃ)したり火で炙るなどして強度を高めた。殺虫、防腐効果も期待できる。竹材は一定の年数が過ぎた後に交換でき、メンテナンスもしやすいとしている。また、竹は中が空洞のため、断熱効果が高いとし、このような新しい建築工法が広がれば、原住民集落の竹産業の活性化にもつなげられると語った 。

賀陳学長は、原住民の豊かな文化や芸術は多くの人に知られているものの、それらと同じように重要である科学の知恵は忘れられがちだと述べ、センターの設立によって原住民の生活の知恵への探究が深まればと展望を話した。

(郭宣彣/編集:齊藤啓介)


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