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2500年以上前の人骨を発掘 専門家、新石器時代の研究進展に期待/台湾

2021/09/07 19:09
2500年以上前の人骨を発掘 専門家、新石器時代の研究進展に期待

2500年以上前の人骨を発掘 専門家、新石器時代の研究進展に期待

(嘉義中央社)南部・嘉義市内の鉄道高架化工事現場で見つかった台斗坑文化遺跡で7日、2500年以上前のものとされる2体の人骨が発掘された。専門家は、人骨の出土によって同市にも新石器時代後期の文化があったことが分かったとし、さらに踏み込んだ研究が可能になると期待を示している。

人骨は工事現場で数カ月前に見つかっており、初期調査の結果、約2500年前のものだと判明した。発掘と研究を担当する台湾大学人類学研究所(北部・台北市)の顔廷伃さんによると、同遺跡は嘉義市で初めて出土した遺跡で、発見の意義は大きいと語る。新石器時代後期の「灰黒陶文化」の遺跡だと見られる。

顔さんは、同遺跡はまとまった人々が活動した場所で、完全な形の集落だったことが示されていると指摘。これまでに人々が高床式住居に暮らしていたことが分かっており、使われた陶器も見つかっている。

2体の人骨は男女で、うつ伏せで向き合った状態で見つかった。両手は後ろにしていた。年齢層は中年で、親族ということしか分かっていないという。顔さんは、当時の文化的背景からすれば、通常は祖先が亡くなった場合、住居の下に重ねて埋葬されていたとしている。

市文化局文化資産科の林朝基科長によると、人骨は今後、国立台湾史前文化博物館南科考古館(南部・台南市)で鑑定と研究が進められるという。その後市に戻され、研究の成果を展示、保存し、学術機関や市民が嘉義地区の先史時代の文化を研究する際に参考にできるようにするとしている。

工事現場で遺跡が見つかったことについて、交通部(交通省)鉄道局の当局者は、現段階では高架化工事の進捗(しんちょく)に影響は出ないと話している。

(黄国芳/編集:齊藤啓介)


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