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  • 社会

日本統治時代から現代まで進化続けた教科書 最新版は「絵本のよう」/台湾

2021/04/29 15:11
「絵本のよう」と評判の台湾の教科書=facebook.com/aestheticellから

「絵本のよう」と評判の台湾の教科書=facebook.com/aestheticellから

(台中中央社)台湾の知識・情報サイトで先ごろ、日本統治時代から戦後の戒厳令時代、そして現代の教科書を比較、紹介する文章が発表され、多くの教師や保護者から反響が寄せられている。

この文章によると、台湾総督府は日本語教育を行うため、1901(明治34)~03(同36)年に「台湾教科用書国民読本」を出版。国語の教科書では、幼少期から足を布で巻いて足が大きくならないようにした「纏足」の女性や頭髪をそり上げ、一部を残して三つ編みにした「弁髪」の男性などが描かれた挿絵からは、当時の台湾社会をうかがい知ることができる。

戦後、台湾を接収した国民党政権は、中国語(北京語)による教育を開始。1965年ごろになると、カラーイラストを添えるなどの工夫が凝らされるようになったものの、「勤勉な蒋総統」「共産党は残忍」など、国民党一党独裁の思想が反映された政治的なメッセージが多く盛り込まれていた。

李登輝政権時代の1990年代以降、台湾には、教育改革の波が押し寄せる。96年に出版された国語の教科書には、離島・蘭嶼と、そこに居住する先住民、タオ族の物語を描いた読み物など、台湾の郷土文化が収録されるように。2001年からは、小中9年一貫教育の試行が始まったほか、民間の出版社が教科書編さんに参画する仕組みも整い、教科書の多様化が進んでいった。

台湾は2014年から、小中高12年間のカリキュラムを一つにまとめた新しい学習指導要領を推進。この中に「芸術的素養と美的センス」の強化がうたわれており、これに合わせて刷新された教科書は、大量の挿絵や変化に富んだレイアウトなどがより重視されるようになり、日本など海外のイラストレーターが挿絵を手掛けるケースも出てきた。19学年度からは、サイズが特16Kと大型化。雑誌のような出来栄えは「絵本のよう」と好評だという。

(蘇木春/編集:塚越西穂)


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