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  • 社会

日本統治時代築の私設病院、台北市の古跡に/台湾

2021/04/29 11:36
古跡登録が決まった「仁安医院」の建物=台北市文化局提供

古跡登録が決まった「仁安医院」の建物=台北市文化局提供

(台北中央社)日本統治時代に開業した台北市の「仁安医院」の建物が、市の古跡に登録されることになった。26日に開かれた同市の文化資産審議委員会で決定した。

同市文化局などの資料によると、仁安医院は1927 (昭和2)年、大稲埕太平町(現・延平北路二段一帯)の交差点に建てられた2階建ての洋風建築。同地は当時最も近代化が進んでいたエリアで、社会運動家として知られる医師、蒋渭水が開いた「大安医院」など、多くの医院が林立していた。

仁安医院の初代院長は台湾総督府医学校を卒業した地元の名医、柯謙諒氏で、「小児科」の看板を掲げていたものの、歯科や耳鼻科、性病など専門外の患者も拒まず、特に産婦人科医としての評判が高かったという。建物は、子孫が2000年代初頭、同市に土地ごと寄付しており、現在は地域のコミュニティーセンターとして使われているが、手術台や無影灯(手術灯)、器具、一家の写真など往年をしのばせる文物が今もなお保存されている。

同局の田瑋副局長は、同局が3年前から行ってきた調査で、文化財としての価値があると判断し、審議会にかけたと説明。現在建物を使用している同市都市発展局に、同医院の歴史に沿った展示を行い、建物が本来持つ特色や価値を伝えていくよう要請するほか、参観時間についても調整を行っていきたいと話している。

(陳昱婷/編集:塚越西穂)


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