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  • 社会

取り壊された日本統治時代のドーム劇場、市議が再活用呼び掛け/台湾・台中

2021/04/16 19:59
台中市の江肇国市議=本人提供

台中市の江肇国市議=本人提供

(台中中央社)日本統治時代に建てられた中部・台中市のドーム劇場「天外天劇場」。建物はすでに取り壊されたが、重要な構造部材が同市によって保存されている。同市の江肇国市議は15日、同劇場が存在したことを「もっと多くの人に知ってもらいたい」と自身のフェイスブックにつづり、修復・再活用の道が開けることに期待を示した。

文化団体の資料などによると、同劇場は地元の名士が出資し、台湾総督府の日本人技師、斎藤辰次郎が設計を手掛けた3階建ての洋風建築で、1936(昭和11)年に開業した。レストランや喫茶店、ダンスホールなどが併設されており、中でも特徴ある丸屋根は当時の台湾で最大規模だったとされる。戦後も別の経営者によって営業が続けられたが、同業他社との競合に敗れ、1964年に閉鎖。建物は、2014年に台中市、20年に文化部(文化省)が暫定古跡に指定して文化財登録の審議を進めてきたが認定には至らず、今年2月に解体された。

解体時に出た屋根の骨組みや鉄骨梁、階段材などは、所有者の了承を得て、展示価値、保存価値がある歴史的文物を管理する同市文化資産資材管理センターに収蔵されている。江氏は文中で、一部でも残せたのは幸いだったとしつつも、ただ保存するだけではなく、歴史をどう伝えるかを検討するべきだと同市に呼び掛けた。

(郝雪卿/編集:塚越西穂)


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