(台北中央社)国家図書館は1日、2020年の台湾図書出版の現状と傾向に関する報告書を発表した。報告によれば、2020年に台湾で出版された新刊は前年に比べ4.81%減少し、20年ぶりの低水準となった。電子端末の普及による読書習慣の変化に加え、新型コロナウイルスの影響でレジャー・旅行関係の書籍が大きく減少したことが影響したとしている。
新刊出版点数は、同館に申請されたISBN(国際標準図書番号)の数量を基にしている。
報告書によれば、昨年1年間にISBNを申請した出版社は前年比5.2%減の4694社、新刊点数は同4.8%減の3万5041点。新刊点数が3万6000点を下回るのは2000 年以来、20年ぶりとなった。台湾の新刊点数は2017年には4万点余りにまで回復したが、2018年以降減少を続けている。
ジャンル別では「レジャー・旅行」の減少幅が最も大きく、前年比70.9%減の197点となった。一方、「自己啓発」は同17.6%増の1601点に増加した。
(邱祖胤/編集:名切千絵)