(台北中央社)映像資産の管理拠点として設立準備が進められている国家撮影文化センターが、台湾で最も古い写真や日本統治時代の写真などのコレクションを公式ウェブサイト上で公開している。
映像資産の修復・保存、映像芸術の研究などを目指す文化部(文化省)が2015年から推進しているプロジェクトに基づいて設立される同センター。展示をメインとする北部・台北市の「台北館」と研究、収蔵を主とする中部・台中市の「台中オフィス」に分かれ、台北館は、1937(昭和12)年築の旧公路総局ビル(旧大阪商船台北支店)に入居し、来月プレオープンする予定。
開館に先だって公開されているのは、これまでに集められた作品1万点余りのうち、▽西洋人写真家が19世紀半ば、台湾で撮影した台湾最古の写真▽研修のため30(同5)年に訪台した日本人教師が撮影した台湾の風景▽20年代に撮影された台北師範学校(現・台北教育大学、台北市立大学)の学生たち▽日本統治時代に生まれ、写真撮影の先駆者の一人として戦後の台湾写真界をけん引した鄧南光の作品など。
同センターのウェブサイト(https://ncpi.ntmofa.gov.tw/index.html)で鑑賞できる。
(編集:塚越西穂)