(台北中央社)東部・花蓮県の列車脱線事故を受け、蔡英文(さいえいぶん)総統は7日、国営鉄道の台湾鉄路管理局(台湾鉄道、台鉄)を改革する政府の決意を改めて強調した。
事故は2日午前、線路脇の斜面から転落してきた作業車に台鉄の特急「タロコ号」が衝突し、脱線したことによって発生した。運転士を含む50人が死亡し、215人が重軽傷を負った(台鉄発表)。
蔡総統はこの日、自身が党首を兼務する与党・民進党の党本部(台北市)で開かれた会合に出席。党幹部らと共に事故の犠牲者に黙とうをささげ、台鉄の改革の最優先課題として組織文化の変革や赤字経営からの脱却などを挙げた。
2018年10月の特急「プユマ号」脱線事故(18人死亡、200人超負傷)を受け、行政院(内閣)は2019年1 月、台鉄の改革に向けて改善が望まれる144の問題点を提示したが、蔡氏によると、うち109は改善済みだという。
(葉素萍/編集:羅友辰)