(台北中央社)交通部(交通省)民用航空局が管理する16空港中、昨年の営業利益が黒字となったのは台北松山空港(台北市)の1カ所のみだったことが同局の統計で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国際線の減便や運休が相次ぎ、利用者数が大幅に落ち込んだ。
統計によると、昨年は全16空港合計で10億台湾元(約38億4300万円)の赤字が出た。2019年は約20億元(約77億円)の黒字だった。桃園国際空港は国営企業となっており、16空港には含まれない。
昨年の各空港の利用者数は松山空港が前年比約51 %減の309万人、台中空港が同約61%減の110万人、高雄空港が同75%減の189万人など。松山空港は1億2900 万元(約4億9600万円)の黒字を計上したが、収益は前年比87%の大幅減となった。
同局は松山空港のみが黒字を維持した背景について、国内線の利用者が比較的多いためだと指摘した。
桃園空港の昨年の利用者数は前年比85%減の744万人だった。赤字額は19億元(約73億円)を超えた。
(汪淑芬/編集:荘麗玲)