(台北中央社)香港の俳優で映画プロデューサーとしても知られる向華強(チャールズ・ヒョン)氏とその息子の台湾居留の許可が下りなかったことが25日分かった。内政部(内務省)移民署が明らかにした。
向華強氏の妻は台湾人プロデューサーで投資家の陳嵐氏。華強氏は息子と共に昨年、家族滞在ビザを申請していた。ただ、華強氏が反政府活動を取り締まる「香港国家安全維持法」(国安法)の支持を表明していたことや、息子が中国共産党の指導下にある団体に所属していることなどから議論を呼んでいた。
同署によれば、2人の居留不許可は関連機関の審査で決められたといい、香港マカオ市民の居留・定住許可に関する規定にのっとった決定だとしている。
同規定では、居留を許可しない条件として、「国家の利益や公共の安全、公共の秩序に危害を加える恐れやテロ活動に従事する危険性のある者」「中国大陸地区の行政や軍事、党、その他公務機構、政治的機構、団体に務めている、あるいは務めた経験を持つ者」などがある。
(黄麗芸/編集:楊千慧)