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ベネチア映画祭、台湾の出品作を「中華台北」と表記 製作側が訂正求める

2021/08/10 16:57
台湾映画「瀑布」の製作国・地域の表記が「Taiwan」(左)から「Chinese Taipei」に変更された=ベネチア国際映画祭のウェブサイトから

台湾映画「瀑布」の製作国・地域の表記が「Taiwan」(左)から「Chinese Taipei」に変更された=ベネチア国際映画祭のウェブサイトから

(台北中央社)イタリアで来月開かれる「第78回ベネチア国際映画祭」の公式サイトで、台湾から出品された作品の製作国・地域が「チャイニーズタイペイ」(中華台北)に変更されていることが9日、分かった。製作側は同日、映画祭の運営者側に訂正を求めたことを明らかにした。

同映画祭の参加作は先月26日に発表された。台湾からはツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督の「良夜不能留」がアウトオブコンペティション短編部門に、チョン・モンホン(鍾孟宏)監督の「瀑布」が斬新な作品を集めたオリゾンティ部門にそれぞれ選出された。中央社が確認したところによると、先月27日時点では両作品の製作国は「Taiwan」(台湾)と表記されていた。

「瀑布」の製作会社は、文化部(文化省)影視・流行音楽産業局の求めに応じてすでに映画祭側に書面で連絡したと説明。ツァイ監督作品のプロデューサーを務めるワン・ユンリン(王雲霖)氏は中央社の取材に対し、映画祭側にすでに書面で連絡したことを明かし、情報の訂正を望む考えを示した。

また、同映画祭VR部門に選出された台湾の7作品についても、出品国が全て「チャイニーズタイペイ」になっている。

政治的に敏感な両岸(台湾と中国)関係を背景に、同映画祭に出品される台湾映画を巡っては、毎回のように製作国に関する問題が浮上している。2007年にアン・リー(李安)監督の「ラスト、コーション」(色、戒)が同映画祭コンペティション部門に出品された際、製作国が「米国、中国」とされ、製作会社の要求によって一時は「台湾」と訂正されたものの、後に「中国台湾」と再び変更された。最終的にはリー監督と製作会社の求めにより、映画祭側は「米国、中国、台湾」と併記することで妥協した。同作品は最高賞の金獅子賞に輝いている。

ウェイ・ダーション(魏徳聖)監督の「セデック・バレ」が2011年に同映画祭コンペティション部門に選出された際には、製作国が「中国、台湾」とされ、外交部(外務省)による交渉で「チャイニーズタイペイ」に変更された。

ベネチア国際映画祭は9月1日から11日まで開かれる。

(葉冠吟/編集:名切千絵)


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