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  • コラム

緑内障の鍼灸治療 日本人女性が台湾の医師に感謝

2017/09/07 19:56

緑内障と診断された日本人女性の越田典子さん(中央)は失明の不安にかられた越田さんは今年6月、台湾の知人の紹介で、新北市内の中医診療所で鍼灸の治療を受け始めた。

緑内障と診断された日本人女性の越田典子さん(中央)は失明の不安にかられた越田さんは今年6月、台湾の知人の紹介で、新北市内の中医診療所で鍼灸の治療を受け始めた。

日本人女性の越田典子(45)さんは、24歳の時に緑内障と診断された。点眼治療によって症状の進行は抑えられていたが、5年前の交通事故を機に視力は急激に悪化。失明の不安にかられた越田さんは今年6月、台湾の知人の紹介で、新北市内の中医診療所で鍼灸の治療を受け始めた。

「4週目、右視野外側上方が見え始めた。5週目、右内側中心の調子がよい。6週目、右内側にあった雲のような影が日ごとに小さくなってきた」「8月17日、前は駅前の漢字を右眼では1つしか見えなかったが、3文字が見える事に気づいた」―。越田さんは8月23 日、緑内障の針灸治療法で視野が回復していく過程を記録したメモを記者に見せてくれた。

越田典子さんは今年6月から3カ月にわたって新北市内の診療所に週4回通院した。治療法は長さ4、5センチ程の鍼で、「内晴明」と「球後」の2つのツボに刺鍼するというもの。

越田典子さんは今年6月から3カ月にわたって新北市内の診療所に週4回通院した。治療法は長さ4、5センチ程の鍼で、「内晴明」と「球後」の2つのツボに刺鍼するというもの。

越田さんが緑内障だと診断されたのは、コンタクトレンズを作成する際に受けた視力検査。以後、眼圧を下げる目薬で治療を受け、視力障害の進行は抑えられていた。だが、5年前に、2度の交通事故にあって以降、視界に黒い影が見え始め、視力は急劇に悪化した。東京で緑内障治療の名医に診察してもらい、点眼治療を受けたが、去年4月から視野障害はますます進行したという。

視野狭窄の影響で、台所で料理をする際に頭上の食器棚に頭をぶつけたことも。階段を下りる時も、首を下に向けないと、踏み外すのではないかと不安だと越田さんは語る。

失明の不安を抱えていた越田さんは、医師である台湾の友人から、台湾で鍼灸の治療を行わないかと紹介を受けた。そこで5歳の娘を連れ、6月から3カ月にわたって新北市内の診療所に週4回通院した。

鍼灸施術を行った韓豊隆医師によれば、眼の血流を改善することによって、壊死していない視神経に刺激を与え、視野の部分的な回復を期待できるという。

鍼灸施術を行った韓豊隆医師によれば、眼の血流を改善することによって、壊死していない視神経に刺激を与え、視野の部分的な回復を期待できるという。

治療法は長さ4、5センチ程の鍼で、「内晴明」と「球後」の2つのツボに刺鍼するというもの。鍼灸施術を行った韓豊隆医師によれば、眼の血流を改善することによって、壊死していない視神経に刺激を与え、視野の部分的な回復を期待できるという。

治療は痛みを伴う。越田さんは痛みで治療を諦めようと思うこともあったが、娘の「ママ、頑張って」という励ましで辛い治療を乗り越えた。越田さんは不妊治療をしていたものの子供を授かることができず、5年前に養子縁組をした。もし、自分が失明したら、娘が気の毒だと越田さんは娘の将来を案じる。

自分が失明したら、娘が気の毒だと越田さん(右)は娘の将来を案じる。医師である台湾の友人から、台湾で鍼灸の治療を行わないかと紹介を受けた。

自分が失明したら、娘が気の毒だと越田さん(右)は娘の将来を案じる。医師である台湾の友人から、台湾で鍼灸の治療を行わないかと紹介を受けた。

越田さんは治療の感想について、「腕と人柄も尊敬できる先生と縁をもらい、視野も回復でき、これ以上の喜びはありません」と満足した表情を見せた。

西洋医である国泰病院(台北市)の林怡汝眼科医によれば、緑内障は視神経の衰退による病気で、高眼圧によるもののほかにも、正常眼圧緑内障がある。初期に自覚症状はないが、神経が徐々に萎縮し、視野と視力が影響を受ける。早期発見、早期治療で、視神経の萎縮を食い止められる可能性がある。

緑内障は視神経の衰退による病気で、高眼圧によるもののほかにも、正常眼圧緑内障がある。早期発見、早期治療で、視神経の萎縮を食い止められる可能性がある。

緑内障は視神経の衰退による病気で、高眼圧によるもののほかにも、正常眼圧緑内障がある。早期発見、早期治療で、視神経の萎縮を食い止められる可能性がある。

果たして鍼灸で視神経の萎縮を防げるのだろうか。林医師は「理論的には可能性がある」と話す。緑内障を治療する目薬も、血流を良くすることによってまだ壊死していない視神経を改善させるねらいがあり、これは鍼灸で目の周囲の血流を良くする原理と同じだという。早期発見、早期治療あるいは年齢が若いほど、高い治療効果が得られる可能性があると説明した。

越田さんは治療の感想について、「腕と人柄も尊敬できる先生と縁をもらい、視野も回復でき、これ以上の喜びはありません」と言った。

越田さんは治療の感想について、「腕と人柄も尊敬できる先生と縁をもらい、視野も回復でき、これ以上の喜びはありません」と言った。

(楊明珠)


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