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注目の台湾映画:ホラー映画の続編「紅衣小女孩2」 親子愛も描く

2017/08/31 18:56
「紅衣小女孩2」劇中写真(威視電影提供)
「紅衣小女孩2」劇中写真(威視電影提供)

興行収入8500万台湾元(約3億1100万円)のヒットを記録したホラー映画「紅衣小女孩」(2015年)の続編「紅衣小女孩2」。かつて台湾を騒がせた、赤い服を着た女の子の怪奇事件を題材にした同作。今作は1作目に出演したティファニー・シュー(許[王韋]ネイ)やコウ・ガ(黄河)に加え、新たにレイニー・ヤン(楊丞琳)を主要キャストに起用。続編では赤い服の女の子の悲しい過去にも迫り、恐怖と同時に親子愛を観客に感じさせる。

台湾では1990年代後半、中部・台中市の大坑風景区を行楽に訪れた一家が撮影した映像の中に、見知らぬ赤い服の女の子が映り込み、その後、参加者の一人が死を遂げたという怪奇事件が発生。映像は心霊番組で取り上げられ、議論を呼んだ。

続編は、予期せぬ妊娠をした高校生の娘が赤い服の女の子に連れられ失踪し、母親(レイニー)が娘を探す中で、赤い服の女の子の過去が解き明かされていく―というストーリー。撮影は、かつて赤い服の女の子の姿が捉えられたとされる地点の近くにある廃墟の遊園地「卡多里楽園」などで行われた。

8月22日に台北市内で行われたプレミアイベントに登場したレイニー・ヤン(左)、チェン・ウェイハオ(程偉豪)監督(中央)、ティファニー・シュー
8月22日に台北市内で行われたプレミアイベントに登場したレイニー・ヤン(左)、チェン・ウェイハオ(程偉豪)監督(中央)、ティファニー・シュー
監督は「紅衣小女孩」や「目撃者」などヒット作を次々に生み出しているチェン・ウェイハオ(程偉豪)。8月下旬に開かれたプレミアイベントでチェン監督が「物語やキャスト、技術など全ての面で第1作よりレベルアップしている」と語っていたとおり、続編はより深みのあるストーリーに仕上がり、CG技術も格段に向上した。同作は「ホラー映画」とされているが、続編は恐怖の要素よりも登場人物同士の心の交流により焦点が当てられている印象で、ホラーが苦手な人でも楽しめそうだ。

同作の興行収入は公開3日間で3100万台湾元(約1億1300万円)を突破。今年公開された台湾映画の初週週末の興行収入で1位の成績を記録した。

(名切千絵)

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