ゴールデン・ホース・アワード(金馬奨)は中華圏の映画界の代表的な映画賞。中華圏のみならず、韓国やフランスからもゲストが駆け付け、豪華スターが顔を揃えた。
◇ジュリエット・ビノシュとホウ・シャオシェン監督
フランスの大女優、ジュリエット・ビノシュは、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督と監督賞のプレゼンターを務めた。2人は「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」で一緒に仕事をした経験がある。ホウ監督は自身で用意したカンペを見ながら話そうとする可愛らしい仕草を見せ、コミカルなやり取りで会場を沸かせた。
◇アリエル・リンはソン・スンホンとステージに韓国からは俳優のソン・スンホンがゲストとして招かれ、アリエル・リン(林依晨)と短編作品賞などを発表した。
◇ステファニー・スンやフェイ・ウォンの娘、リア・ドウが熱唱ゲストパフォーマンスでは、シンガポールの歌手、ステファニー・スン(孫燕姿)やフェイ・ウォンの娘で今年日本デビューを果たしたリア・ドウ(竇靖童)らがステージを披露。ステファニーは児童コーラス隊らを従え、「魯冰花」やビートルズの「アクロス・ザ・ユニバース」などのメドレーを歌い上げた。だが、風邪の影響で音程を外す場面も見られた。
リアは「七月与安生」の主題歌「(It's not a crime) It's just what we do」を熱唱。19歳とは思えない堂々としたパフォーマンスで会場を盛り上げた。同曲はオリジナル楽曲賞にノミネートされていたものの、受賞は逃した。◇レッドカーペットを彩ったスターたち
◯ファン・ビンビン(范冰冰)姿を見せると大歓声を浴びたファン・ビンビン。ネイビーのシンプルなドレスをエレガントに着こなした。主演女優賞にノミネートされていたものの、受賞はならず。
◯グイ・ルンメイ(桂綸[金美])
清楚な印象ながらも、胸元に深く切り込みが入ったドレス姿で登場したグイ・ルンメイ。主演女優賞のプレゼンターを務めた。
◯スー・チー(舒淇)セクシー度ナンバーワンだったのはスー・チー。胸元が大きく開き、ゴールドのラメがキラキラ輝くドレスで、観客の目を釘付けにした。
◯チャン・チェン(張震)
黒のハットをかぶり、紳士風スタイルを披露したチャン・チェン。個性を発揮し、他の男性陣を凌駕するイケメンっぷりを示した。
この日はあいにくの小雨模様だったものの、レッドカーペットの会場には開始の数時間前から観客が大勢集まっていた。(名切千絵)