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  • コラム

ジョウバーダオ小説原作の台湾映画「楼下的房客」 人の暗黒面を描き出す

2016/07/07 16:33

「楼下的房客」ポスター

「楼下的房客」ポスター

小説家ジョウバーダオ(九把刀)の同名小説をリメイクした台湾映画「楼下的房客」。1軒の古びれた賃貸アパートを舞台に、住人の生活をのぞき見する大家と個性豊かな8人の住人の間に起こる奇想天外な物語を通じ、人間の影の一面を生々しく描き出している作品だ。

メガホンを取ったアダム・ツイ(崔震東)は、今作が監督初挑戦。過去にはプロデューサーとして「あの頃、君を追いかけた」(那些年,我們一起追的女孩)や「等一個人[口加][口非]」などのヒット映画を生み出し、手腕をふるってきた。両作もジョウバーダオの小説が原作。

「楼下的房客」の制作陣・キャスト=台北映画祭記者会見で撮影(6月30日)

「楼下的房客」の制作陣・キャスト=台北映画祭記者会見で撮影(6月30日)

のぞき見を通じて住人の行動を操る不気味な大家に扮するのは、香港俳優のサイモン・ヤム(任達華)。住人には、同性の年下の恋人を持つ大学教授としてリー・カンション(李康生)、スケベな体育教師としてキャッシュ・チュアン(荘凱[員力])、清楚な外見の裏に恐怖の一面を持つ女性としてシャオ・ユーウェイ(邵雨薇)などが顔を揃え、体を張った演技を披露している。

同作は原作の持ち味を再現するため、性的描写やグロテスクな表現が多数含まれている。目を覆いたくなるシーンも多々あるが、それらの描写によって、人間の裏の一面をより現実的なものに感じさせている。

大家役のサイモン・ヤム(左)と、ミステリアスな女性・穎如を演じたシャオ・ユーウェイ=台北映画祭記者会見で撮影(6月30日)

大家役のサイモン・ヤム(左)と、ミステリアスな女性・穎如を演じたシャオ・ユーウェイ=台北映画祭記者会見で撮影(6月30日)

同作はストーリー展開の面では原作をほぼ忠実に再現しているが、大きく変わっている部分も。小説を読んだことがある人にとっても、ない人にとっても、驚きの結末が待ち構えている。

台湾での一般公開は8月16日から。その他中華圏の各地でも公開が決まっているという。

(名切千絵)


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