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クラウドゲート創始者・林懐民氏ゆかりの診療所、修復へ 昭和初期築/台湾

2020/09/23 18:51
着工式に出席した林懐民氏(右から7人目)ら

着工式に出席した林懐民氏(右から7人目)ら

(嘉義中央社)南部・嘉義県で22日、ダンスカンパニー、クラウドゲート(雲門舞集)の創始者、林懐民氏の祖父で、医師だった開泰氏が日本統治時代に建てた診療所の修復工事が着工した。竣工予定は2022年。着工式に出席した林氏は、文化拠点として再活用されることに期待を示した。

同県文化観光局によると、開泰氏は清朝時代に地元から出た秀才(科挙の受験資格を得た知識人)の息子で、医学と文学に通じていた。詩を吟じるのを好み、貧しい患者からは診察料を取らなかったため、地元の人々に「詩人良医」と呼ばれ、慕われていたという。診療所を兼ねた旧宅は1933(昭和8)年に建てられたもので、2016年に「林開泰診療所旧宅」として同県の古跡に登録された。その後遺族によって同県に寄贈され、文化部(文化省)の支援の下で修復プロジェクトがスタートした。

開泰氏について、生まれる前に他界していたが、自身や家族に与えた影響は大きいと振り返った林氏。診療所は質素倹約がモットーだった開泰氏の人柄を物語るシンプルな造りだと紹介した上で、祖父が残した「公而忘私」(私事を忘れて公に尽くす)という家訓に従って寄贈を決めたと話し、この場所で国内外の文化交流イベントが多く開催されるよう願った。

翁章梁県長は、開泰氏ゆかりの建物を修復することは、地元の人々や同県にとって非常に意義深いと述べ、台湾だけでなく、世界的な文化拠点にできるよう努力することを誓った。

(蔡智明/編集:塚越西穂)


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