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廃線約40年の森林鉄道、復活へ一歩前進 手本は江ノ電/台湾・宜蘭

2019/08/29 16:08
太平山のトロッコ列車=羅東林管処提供

太平山のトロッコ列車=羅東林管処提供

(台北 29日 中央社)日本統治時代に建設され、1980年代初めに廃線となった北東部・宜蘭県の森林鉄道を復活させる動きが出ている。呉沢成・政務委員(無任所大臣に相当)が27日に会議を招集し、同県政府や関連省庁などが観光鉄道として復活させる方向で合意した。江ノ島電鉄(江ノ電)のように、道路と軌道の併用区間を設ける方法が検討される見通し。

対象となるのは、太平山林場(現・太平山国家森林遊楽区)から切り出したヒノキを市街地まで運搬するために1920年代に建設された太平山森林鉄道。海抜約300メートル地点にある土場駅を中継地として、山間部を走る「山地線」と平地に向かう「平地線」(羅東森林鉄道)がある。平地線は1926(大正15)年に旅客輸送も開始し、計10駅が設けられて地元の人々に親しまれたが、台風による損傷や乗客の減少などによって79年に廃線。軌道は断続的に撤去された。駅舎は土場駅などが現存しているほか、初期の終点駅だった竹林駅が整備され、林業文化を伝える観光施設「羅東林業文化園区」の一部となっている。一方、山地線も太平山林場が閉鎖される82年までにその役目を終え、現在は一部が観光用トロッコ列車として運行されている。

行政院(内閣)によると、構想では、最終的に平地線と山地線を全てつなぐ方針が示されており、地元の先住民集落や温泉などの観光資源を活用することで、観光振興と交通アクセス改善につながることが期待されている。

呉氏によれば、計画立案を担当する宜蘭県政府が来年末までに路線の選定や見積もりなどを含む具体的な計画書をとりまとめる予定。市街地を走る部分については、台湾の現行の法令では路面電車のような併用軌道を禁止しているため、江ノ電のような一部区間での路面運行を実現するための法改正の必要性についても研究が進められるという。

(顧セン/編集:塚越西穂)


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