Menu 戻る
  • 観光

列車脱線 政府調査チームと台鉄の見解に食い違い/台湾

2018/10/25 16:30
脱線した特急プユマ号の先頭車両=事故翌日の10月22日に撮影

脱線した特急プユマ号の先頭車両=事故翌日の10月22日に撮影

(台北 25日 中央社)死傷者200人以上を出した特急プユマ号の脱線事故で、列車の運転士が自動列車防護装置(ATP)を切ったことを本部に報告していたか否かをめぐり、行政院(内閣)の調査チームと台湾鉄路管理局(台鉄)との間で見解が分かれている。台鉄は、運転士からの報告はなかったと主張しているが、行政院の調査チームは、報告はあったと説明している。

調査チームは24日夜に発表した報道資料で、現時点で判明している事実3点を説明。(1)運転士は21日午後4時5分に動力異常を通報し、事故発生の4時50分まで引き続き指令員と検査員と連絡を取り、異常状況を確認すると同時に故障の解決を試みていた(2)運転士は同14分、大渓駅停車後、検査員の同意を得て電気系統の調整を実施。速度計には先の区間の制限速度などの情報が表示されず、ATPも作動していなかった。同26分、検査員は運転士に花蓮で別の列車への乗り換えを行うと通知。同46分、運転士は指令員にATPを切ったと報告した(3)現場は半径306メートルのカーブで、制限速度は時速75キロだったが、事故発生時は約140キロの速度が出ていた。

一方、台鉄は24日午前の記者会見で、通信記録によると運転士はATPを切ったのを指令員に報告していなかったと説明。運転士がATPを切り、速度超過で事故現場を通過したのが事故の主因の一つだとし、運転士の過失だとする見解を示した。

調査チームの呉沢成召集人は中央社の取材に対し、「彼ら(台鉄)がなぜこのように思い切って言えるのか、あまり理解できない」と語った上で、事故前に列車に異常があったのは確かであり、事故原因の真相と個人の名誉にも関わってくると指摘し、真相解明前に運転士の過失と判断するのは「問題がある」と苦言を呈した。

呉氏によると調査チームは26日までに運転士や指令員、検査員ら関係者への聞き取りを済ませ、29日に再度会議を開く。

台鉄は調査チームの報告に対し、ATPは大渓駅通過時にはすでに切られていたと反論。ATPを切った後、次の駅で再起動させる規定があることに触れ、運転士がATPを切り、その後も規定を守らなかったのは理解しがたいとコメントした。

▽労働組合「公平で公正な調査を」 台鉄を批判

台鉄の従業員でつくる台湾鉄路工会(労働組合)は24日、声明文を発表し、公平で公正な調査を台鉄に求めた。労組の担当者は、台鉄が近日、一方的に事故を「運転士の人的過失」と主張するのは、運転士にとって不公平だと批判した。

(顧セン、汪淑芬、張茗喧/編集:名切千絵)


Share on Facebook  Share on plurk  Share on twitter  Share by email  Share on Google+  Share on LINE
Top