Menu 戻る
  • 観光

日本統治時代の樹木園でキチョウ祭り 自然保護と若者のUターン呼び掛け/台湾

2017/07/19 11:44
美濃愛郷協進会提供

美濃愛郷協進会提供

(高雄 19日 中央社)南部・高雄市美濃の「双渓母樹林」は、日本統治時代の1935年に設けられた熱帯樹木園が前身。夏になると、チョウの谷と呼ばれる園内の渓谷は、無数のキチョウで埋めつくされる。16日、今年で21回目を迎える「美濃キチョウ祭り」が開幕した。チョウの観賞だけでなく、音楽会やドキュメンタリー映画上映などさまざまなイベントでキチョウの季節を盛り上げる。

この祭りは、自然保護運動としての一面も持つ。美濃の民間団体によると、同樹林には過去、多いときで2000万匹のキチョウが生息していた。しかし近年、地球温暖化や異常気象などで激減してしまっている。今年は、祭りのテーマに日本の「山里」の概念を導入、参加者に自然と共存できる環境づくりを訴えるほか、若者やアーティストに、地元にUターンし、地域の活性化に貢献してほしいと呼び掛けている。

美濃キチョウ祭りのルーツは、1995年に起きたダム建設への反対運動。美濃地区に多く居住する客家人の伝統的な礼儀作法にのっとり、キチョウを介して土地神に祈りをささげる儀式を執り行い、チョウの谷を守る決意と自然保護のコンセプトを広めていった。地元の根強い反対の結果、ダム建設は着工に至らず、2001年から事実上棚上げ状態となった。祭りは自然保護と客家文化にスポットを当てるようになって継続している。

(王淑芬/編集:塚越西穂)


Share on Facebook  Share on plurk  Share on twitter  Share by email  Share on Google+  Share on LINE