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  • 社会

「独身の日」 台湾各地の独立系書店が一斉休業 通販業者の価格競争に抗議

2020/11/11 17:52
11日休業した独立系書店の青鳥書店(左上)、紅気球書屋(左下)、三餘書店(右)=各書店のフェイスブックから

11日休業した独立系書店の青鳥書店(左上)、紅気球書屋(左下)、三餘書店(右)=各書店のフェイスブックから

(台北中央社)ネット通販サイトでセールが繰り広げられる「独身の日」の11日、台湾各地の独立系書店30軒以上が一斉に1日休業した。通販サイトによる書籍の過度な値引きに抗議するのが狙い。独立系書店は、価格競争が書店業界に与える弊害について読者や社会に考えてほしいとし、この問題に正面から向き合うよう出版業界に求めた。

独身の日に通販サイトで行われるセールは中国から始まったもので、近年は台湾でも盛り上がりを見せている。今年は大手ネット通販「momo」が実質34パーセント引きで書籍を購入できるキャンペーンを実施したことで、一部出版社や独立系書店の不満を招いた。

一斉休業に参加しているのは、青鳥書店(台北市)や晃晃二手書店(台東市)、紅気球書屋(屏東県)、三餘書店(高雄市)、筆耕小書店(新竹市)など。参加書店はフェイスブックに、「#1111書店歇業潮」(11月11日書店休業運動)と記した画像を投稿し、価格競争が実際の店舗を持つ実体書店に与える影響について思考を促した。

筆耕小書店の蔡文力店長は「書籍は一般商品ではない。知識や文化、社会的使命、チャリティー、正義を乗せたものだ」と指摘。今回の書店の呼び掛けに効果があるとは限らないとしつつも、「世間に私たちの声を聞いてほしい」と参加の理由を語った。

一方、momoを運営する富邦媒体科技は声明で、今回の割引は期間限定であり、常態的なものではないと説明。セール期間終了後には通常の割引キャンペーンに戻すとしている。

李永得文化部長(文化相)は11日、取材に対し、独身の日のセールは完全な商業行為だとしつつ、独立系書店が値引きをしない形で文化製品を守ることを尊重するとの考えを述べた。

(鄭景雯/編集:名切千絵)


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