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  • 社会

日本人女性、日本兵の遺骨を発掘調査へ 屏東県政府と視察/台湾

2020/10/09 17:37
屏東県恆春の砂浜には岩礁と流木で作られた墓碑が置かれていた=念吉成さん提供

屏東県恆春の砂浜には岩礁と流木で作られた墓碑が置かれていた=念吉成さん提供

(屏東中央社)第2次世界大戦中、台湾南部の恆春半島には台湾の南のバシー海峡で命を落とした日本人の遺体が多く流れ着いた。日本兵の遺骨調査を行う郷土史研究者の舘量子さんは、戦没者の遺骨が埋葬されていることを確認した屏東県恆春鎮の海岸で発掘調査を実施しようと動き出している。

大戦中、交通の要所だったバシー海峡では多くの日本の艦船が米軍に撃沈され、少なくとも10万人以上の命が犠牲になったとされる。

8日に取材に応じた舘さんによれば、日本政府はフィリピンやロシア、サイパン島などの日本兵の遺骨については日本に持ち帰り、慰霊しているものの、台湾とは外交関係がないため、遺骨の調査を実施していないという。

来台10年になる舘さんは、バシー海峡の歴史に関する報道をきっかけに、屏東の郷土史研究者、念吉成さんを訪問。昨年5月、無縁仏となっている日本兵の遺骨調査を自費で開始し、多くの台湾人元日本兵に話を聞いた。今年1月からは恆春で集中して調査を行っている。

発掘調査を行おうとしている地点は、第3原子力発電所の放水口の東側に位置する砂浜。念さんが地元の高齢者から、第2次大戦時に同地で日本兵の遺体が燃やされているのを目撃したとの証言を得ていたほか、砂浜には岩礁と流木で作られた墓碑が置かれていた。舘さんが地元住民に聞いたところによると、誰が作ったのかはわからないが、3年前からあるという。

舘さんは海事企業を通じ、同地を管轄する墾丁国家公園管理処に発掘調査に関する視察を申請。同処は先月21日、屏東県文化資産保護所の担当者や舘さんらと共に視察を行った。文化資産保護所は舘さんに対し、発掘申請計画書を提出するよう求めた。審査に合格すれば、発掘が可能になるとしている。

舘さんによれば、日本政府は舘さんに対し、日本兵の遺骨や遺物が見つかれば、日本政府が持ち帰り、慰霊すると伝えたという。

一方、文化資産保護所の担当者は、発掘された遺骨や遺物は管理処が収容し、管理処が収容できない場合には県政府が協力すると述べた。

(郭芷瑄/編集:名切千絵)


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