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  • 社会

蒋渭水の記念館が開館 日本統治時代の台湾に民主主義の種播く

2020/10/07 19:11
記念館の開館を喜ぶ市文化局の関係者や蒋渭水の子孫ら

記念館の開館を喜ぶ市文化局の関係者や蒋渭水の子孫ら

(台北中央社)日本統治時代の台湾に民主主義の種を播いた社会運動家、蒋渭水を記念する文化施設「渭水驛站」が7日、台北市の旧市街、大稲埕でオープンした。関連の文物などを交えながら蒋氏の生涯を6つのテーマに沿って紹介する常設展が同日から始まっている。

国家図書館が公開している資料などによれば、蒋渭水は1910(明治43)年、台湾総督府医学校(現・台湾大医学部)にトップの成績で入学。卒業後の16(大正5)年、大稻埕に大安医院を開設し、同院を拠点として本格的な社会運動に身を投じた。20年代には台湾人の自治を訴える「台湾議会設置請願運動」に参加したほか、台湾文化の発揚を目的とした「台湾文化協会」の創設や台湾人のための紙媒体「台湾民報」の創刊にも関わった。また、地方自治や言論の自由の実現を目指した政治結社「台湾民衆党」の創設者としても知られる。何度逮捕されても志を曲げることはなく、その姿勢が市民に大きな影響を与えたが、31(昭和6)年に病気のため逝去した。

同市文化局の張蓉真専門委員らによれば、渭水驛站の所在地は大安医院があった場所に隣接しており、歴史的な意義があるとの見地から、同局が7年間かけて、記念館にするための働き掛けを続けていた。今年9月に建物の管轄が同市都市更新(再開発)処から同局に移管され、実現に至ったという。

蒋渭水文化基金会の蒋朝根執行長は、今後はここで常設展以外の展示を行うほか、台湾民報や台湾民衆党の機関紙の復刻版を発行したり、読書会などの文化イベントを開いたりしたいと述べ、1920年代の文化と革新的な思想を伝承する拠点になってほしいと期待を寄せた。

(李宛諭/編集:塚越西穂)


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