Menu 戻る
  • 社会

小学校に眠っていた日本統治時代の石像、100年を経て一般公開へ/台湾

2020/05/22 19:31
石像「ひさ子さん」の修復を手掛ける森純一氏=北師美術館提供

石像「ひさ子さん」の修復を手掛ける森純一氏=北師美術館提供

(台北中央社)日本統治時代に活躍した台湾人彫刻家、黄土水の大理石作品「ひさ子さん」(少女胸像)が、100年の時を経て一般公開されることになった。これまでは台北市の太平小学校に眠っており、10月に台北教育大学北師美術館で開幕する展覧会で展示される。

黄は1895年、台北・万華の貧しい家庭に生まれた。人力車の木工修理工だった父親が1906年に死去したのを機に、台北・大稲埕で家業を継ぐ次兄のもとに身を寄せ、大稲埕公学校(現太平小)に転入。1915年に東京美術学校彫刻科に入学し、西洋彫刻を学んだ。代表作には「南国」(水牛群像)などがある。1930年に35歳の若さで死去した。

「ひさ子さん」は、黄が1920年に東京美術学校の卒業制作として作った作品。黄が制作したわずか3点の大理石作品のうちの一つでもある。後に母校の大稲埕公学校に寄贈され、同校に収蔵されていた。これまでは専門家や学者なども同作品を目にする機会がほとんどなく、その存在が忘れられかけていたが、各方面の努力によって北師美術館での展示が決まった。修復は、かつて「南国」の修復を行った森純一氏が手掛けた。

展覧会の責任者である林曼麗氏は、黄の作品は台湾の重要な資産だとし、再び人々の目に触れるようになるのは大きな意義があると語った。

展覧会「不朽的青春―台湾美術再発現」は台北市の北師美術館で10月17日から来年1月17日まで開かれる。

(鄭景ブン/編集:名切千絵)


Share on Facebook  Share on plurk  Share on twitter  Share by email  Share on LINE
Top