Menu 戻る
  • 社会

台湾が研究開発 ツツガムシ病を素早く診断する試薬

2019/08/31 19:24
台湾が研究開発したツツガムシ病検査試薬=疾病管制署提供

台湾が研究開発したツツガムシ病検査試薬=疾病管制署提供

(台北 31日 中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は、ツツガムシ病の確定診断をより迅速に行える検査用試薬を開発し、7月末に特許を取得した。今後、メーカーへの技術移転が進む見通し。同署の荘人祥副署長は、海外の症例にも対応できると説明し、防疫分野で世界に貢献することに期待を示した。

ツツガムシ病はダニ類の中でも微小なツツガムシ類によって媒介される感染症。感染すると高熱が出るだけでなく、頭痛やリンパ節腫脹(しゅちょう)などが起こり、顔面や体幹などに発疹が現れる。適切な治療を受けないと重症化したり死亡したりする場合もある。これまで確定診断の手段として、蛍光色素を使い、光学顕微鏡で抗体の所在を調べる方法がよく用いられてきたが、この方法は検査員の経験に頼るところが大きいほか、所要時間も比較的長かった。

試薬は同署の媒介性ウイルス・リケッチア実験室が3年かけて研究、開発したもの。診断の精度が従来より向上したほか、4時間以内に96の検体を判定、分析することができる。また、6月に米海軍の医療施設でテストを行った結果、タイやスリランカ、マレーシア、オーストラリアなどの症例にも適用できることが確認された。

台湾でツツガムシ病の感染例が多い地域は中部・南投県、南部・高雄市、東部・台東県、花蓮県、離島・澎湖県、金門県。直近5年は50~60歳の男性を中心に年間350~500例の患者が報告されている。

(陳偉テイ/編集:塚越西穂)


Share on Facebook  Share on plurk  Share on twitter  Share by email  Share on LINE
Top