Menu 戻る
  • 社会

米から“帰郷”の絵画コレクション、台中で記念セレモニー 台湾美術史彩る

2019/08/29 18:18
順天美術館の許照信董事長(右)から廖継春の「公園一隅」を手渡される鄭麗君文化部長

順天美術館の許照信董事長(右)から廖継春の「公園一隅」を手渡される鄭麗君文化部長

(台中 29日 中央社)中部・台中市の国立台湾美術館で28日、米カリフォルニアの順天美術館から寄贈された台湾人芸術家の絵画のお披露目記者会見が行われた。作品総数は日本統治時代から現代までを網羅した計652点で、このうちの一部が展示された。鄭麗君文化部長(文化相)は、台湾美術史に残る感動的な瞬間だと喜びを示した。

絵画は、台湾の製薬メーカー、順天堂製薬の創業者で、1975年に米国に移住した故・許鴻源氏(1917~1991年)のコレクション。日本統治時代の陳澄波、林之助、楊三郎、廖継春や戦後中国大陸から台湾に渡った陳庭詩、秦松、沈耀初、現代の台湾画壇で活躍する薛保瑕など、台湾の美術史を彩る画家の作品が並ぶ。

鄭氏は、許氏の絵画収集は「すでに台湾美術史の一部」と称賛。また、「過去があるからこそ自分が何者なのか、どこに向かうべきかを知ることができる」とも述べ、文化部(文化省)が推進する台湾美術史の再構築に対する責任感をあらわにした。

順天美術館は、許氏の死後、遺族がカリフォルニア州アーバインに設立。昨年9月、館内の全所蔵作品を文化部に寄贈する基本合意書に調印し、全数が今月中旬までに台湾に輸送された。セレモニーには、許氏の息子で同館の董事長を務める許照信氏夫妻や陳飛龍館長も駆け付けて絵画の“帰郷”に立ち会った。

作品は来年下半期、国立台湾美術館で公開される予定。

(趙静瑜/編集:塚越西穂)


Share on Facebook  Share on plurk  Share on twitter  Share by email  Share on LINE
Top