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  • 社会

日本時代のコーヒー栽培地・花蓮県舞鶴 農家がメニューに創作工夫/台湾

2019/08/29 13:48
陳韻庭さん

陳韻庭さん

(花蓮 29日 中央社)東部・花蓮県瑞穂郷の舞鶴台地一帯は日本統治時代、コーヒーの栽培が行われていた。戦後は茶の栽培に移り変わったが、10年余り前にコーヒーの老木が見つかったのを機に、地元農家は現在、地元産のコーヒーと茶両方を広めようと努力している。コーヒー農家が経営する店では、地元でとれるブンタンと蜂蜜をコーヒーと調合したアイデアメニューを開発するなど、創意工夫を凝らしている。

「公主珈琲」を営む陳韻庭さんは同郷出身の夫の家業を引き継ぎ、農業の仕事に就いた。台北出身の陳さんは「田舎は人情味があふれ、生産される農産物の質も高いのに、良いPR方法が不十分」だと感じ、どうすれば自分たちの紅茶やコーヒー、果物を売り込めるか考えてきた。

陳さんによると、夫の祖父母は日本統治時代にコーヒーの栽培を始め、家の裏には当時天皇に献上されていたというアラビカ種のほか、ティピカ種のコーヒーの木が残っている。

陳さんはコーヒー豆を生産するだけでなく、いれたてコーヒーの販売も行っている。当初は年長者には茶を、若者にはコーヒーを楽しんでもらおうと考えていたが、実際に店でコーヒーを飲んでいるのは年長者で、若者が茶を飲んだり買ったりしているという。陳さんは、若者の多くは都市で働いており、コーヒーにありつくのは簡単だが、美味しい有機栽培茶を飲むには田舎まで行く必要があるからだと話す。

陳さんの農園では今年、4人の学生アルバイトを雇った。学生たちは仕事の合間にスプライトやコーラなど身近な飲み物を混ぜたコーヒーのアイデアレシピを試していたのだが、有機栽培や天然にこだわる陳さんの理念と反していたため、冷水を浴びせられた。後に旬のブンタンの果肉と蜂蜜を何気なく合わせてみたところ、さっぱりと涼しい味わいの「蜜柚コーヒー」が生み出された。

陳さんのコーヒー豆は2017年に初開催された花蓮県スペシャルティコーヒーコンテストで金賞を獲得したのに続き、今年も銅賞に輝いた。

(李先鳳/編集:名切千絵)


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