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白色テロや性的暴行…タブーに挑む児童文学者 闘病中の表彰式/台湾

2019/08/27 17:23
蘇貞昌行政院長(右から2人目)からトロフィーを手渡される幸佳慧さん(同3人目)

蘇貞昌行政院長(右から2人目)からトロフィーを手渡される幸佳慧さん(同3人目)

(台北 27日 中央社)白色テロや性的暴行などの社会・政治問題を絵本で子どもに紹介してきた児童文学作家、幸佳慧さん。今年、台湾出版業界の栄誉賞「ゴールデン・トリポッド・アワード」(金鼎奨)特別貢献賞の受賞が決まったが、健康上の理由で9月に予定される授賞式への参加が危ぶまれる。このため26日、台北市の行政院で幸さんのための表彰式が行われ、蘇貞昌行政院長(首相)が幸さんにトロフィーを手渡した。

幸さんは1973年生まれ。英ニューカッスル大学で児童文学博士号を取得後、児童文学の創作、研究、翻訳などの分野で活躍。文化の多様性や移行期の正義、性の平等など、タブーとされがちなテーマを扱う絵本作りに取り組んできた。最新刊「胡蝶朶朶」では、身近な人による性的暴力を取り上げた。金鼎奨の受賞者は今月12日に発表されたが、昨年がんを宣告された幸さんは21日、授賞式への出席がかなわなくなる可能性を医師に示唆されたと自身のフェイスブックでつづっていた。

26日に行政院で行われた表彰式では、幸さんの受賞を祝う知人、友人らが駆け付けた。これらの人々の前であいさつした幸さんは、白色テロを絵本にしようとした時には多くのイラストレーターに挿絵を描くのを拒否されたと振り返った。その上で、台湾社会が自分を受け入れてくれたからこそ創作を続ける勇気を得られたと語り、「この賞はみんなのもの」と喜びを示した。

蘇氏は幸さんの作品について、愛や思いやり、家庭などが語られ、子どもを元気づけると高く評価。自身の孫も幸さんの絵本を読んでいると明かし、国の力で幸さんの努力を引き継いでいきたいと意欲を示した。

同賞は文化部(文化省)が優れた出版物や出版関係者を表彰する賞で、今年で43回目。授賞式は9月12日に台北市で開催される。

(顧セン/編集:塚越西穂)


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