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  • 社会

高砂義勇隊員の日章旗、台湾に返る 70年以上の歳月隔て

2019/08/14 15:41
日米台の協力の下70年余りぶりに台湾に戻ることになった日章旗=OBON SOCIETY提供

日米台の協力の下70年余りぶりに台湾に戻ることになった日章旗=OBON SOCIETY提供

(花蓮 14日 中央社)太平洋戦争時に台湾の先住民によって結成された旧日本軍の部隊「高砂義勇隊」隊員の遺留品である日章旗が9月、日米台の協力の下、70年以上の歳月を隔て台湾に返還されることになった。

戻って来るのは、日本名「深山金夫」さん宛てに、家族や知人が「祈武運長久」などと寄せ書きした日の丸。中には出征者の子どもが書いたとみられる「オ父サン元気デ」という文字も見られる。戦場から米国に持ち帰った米兵の孫が、日章旗を遺族に返還する非営利団体「OBON SOCIETY」(オレゴン州)に寄贈。同団体が持ち主は台湾人である可能性が高いとして、日台の協力者に調査を依頼していた。

協力者の一人、王宗楠さんが中央社の取材に応じた。王さんは台湾事情に通じた日本の友人、永山英樹さんと調査に当たり、旗に書かれた情報を基に、持ち主の故郷を東部・花蓮県富世村のタロコ族と推定。カタカナの名前や地名などから日本統治時代の住所を割り出し、インターネットや電話などで情報収集。さらに日の丸の写真を持って富世村に赴き、一軒一軒尋ね歩くなどし、約2カ月かけて80代の持ち主の娘を探し当てたという。

持ち主の娘は、父親は出征して3年後にニューギニアで死亡しており、以来家族はこのことに触れたがらなかったと回想。遺品が突然現れたことに驚きを示した。今後の旗の扱いについては、自身はすでに高齢であるとして、高雄市の歴史博物館「戦争と平和紀念公園主題館」に寄贈する意向を示している。

(張祈/編集:塚越西穂)


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