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  • 社会

700人近くの犠牲者を出した水害から10年 常設展で防災啓発/台湾

2019/08/08 19:12
展示を見学する陳其邁行政院副院長(手前左)

展示を見学する陳其邁行政院副院長(手前左)

(高雄 8日 中央社)2009年8月に台湾に上陸した台風が中・南部などに甚大な被害をもたらした「八八水害」(莫拉克風災)から今年で10年となる。これに合わせ、当時被害が集中した南部・高雄市の国立科学工芸博物館で8日、常設展「希望・未来 莫拉克風災紀念館」が開幕した。災害の記憶や被災地の復興の道のりを紹介するとともに、防災意識の向上を目指す。

八八水害では、3日間の積算雨量が約3000ミリという記録的大雨で土石流が発生し、同市小林村の村民500人近くが生き埋めになった。他の地域でも洪水や土砂崩れなどが起こり、台湾全土で699人の死者・行方不明者を出した。展示では模型や映像などを使って災害の脅威を伝えるほか、防災啓発として自然災害と共存する知恵や台湾の水土保全への取り組みなども紹介する。

陳其邁行政院副院長(副首相)は8日の除幕式で、八八水害は自然と謙虚に向き合うことを教えてくれたと述べ、近年気象現象が極端化する中、災害をゼロにするのは難しいが、災害に強い町づくりを目指すためにも正しい防災知識を身に着ける必要性があると指摘。世界の団体と交流し、自然災害によって環境や人間にもたらされる損害を最小限にとどめたいと期待を示した。

(汪淑芬/編集:塚越西穂)


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