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  • 社会

台湾中部に清朝時代から伝わる慰霊祭 日本人が研究、報告

2019/07/09 19:15
台湾の重要無形文化財に指定された雲林県の民俗行事「口湖牽水[車蔵]」

台湾の重要無形文化財に指定された雲林県の民俗行事「口湖牽水[車蔵]」

(雲林 9日 中央社)中部・雲林県口湖郷の金湖小学校で8日、地元に174年間伝わる民俗行事「口湖牽水[車蔵]」に関する日台交流座談会が催され、同行事に関心を寄せる日本の研究チームが報告を行った。

口湖牽水[車蔵]」は、清朝時代の1845年旧暦6月に発生した豪雨によって死亡した同地沿海部の死者の霊を弔う祭礼。当時、洪水や疫病などで無数の人々が犠牲になったとされる。以来、地元ではこれらの人々を供養する儀式が毎年行われるようになり、100年以上の歴史の中で、平安祈願を兼ねる独自の祭事として定着した。祭日である旧暦6月7、8両日(今年は7月9~10日)には、地元の廟などで灯篭流しや法事、追悼式などが催される。2010年、台湾の重要無形文化財に指定された。

報告をしたのは東北学院大学・金菱清教授の下で祭礼の観察や記録などを行っているゼミ生や大学院生。座談会には台湾の学者や同県政府文化処、地元の廟や民間団体などが出席。双方は「災害における永遠性」、「祭礼の再演と継承」などをテーマに、水害や環境問題、日本と台湾の慰霊祭の違い、社会・人類学の視点から見た祭礼などについて広く意見を交わした。

(葉子綱/編集:塚越西穂)


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