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  • 社会

行政院に秘密の地下道 真の用途は謎のまま 日本統治時代建設/台湾

2019/02/06 17:17
行政院の地下通路。現在は倉庫などとして使われている。

行政院の地下通路。現在は倉庫などとして使われている。

(台北 6日 中央社)台北市の行政院(内閣)オフィスビルの地下には知られざる通路が存在する。この建物は日本統治時代後期に建設され、地下道も当時作られた。地下道は戦後、防空施設として使用されたが、行政院の担当者によると、果たして何の用途で設置されたのかは今でも謎のままだという。

文化部(文化省)の資料によると、建物は台北市役所として1937年に建設が始まり、1940年末に完成した。戦後の1947年からは台湾省政府庁舎として使用され、1959年に行政院の庁舎となった。日本統治時代後期に建てられた数少ない大型の行政機関庁舎の一つだという。1998年に国定古跡に登録された。

地下道の全長は約800メートル。通路は環状に作られており、行政院の地下をぐるっと一周する。入口の門は高さ約100センチと狭く、姿勢を低くしないと通路に入れない。通路の途中はあちこちで梁(はり)が出っ張っており、高さがわずか70センチしかないところもある。腰をかがめても通るのが難しいほどだ。

行政院公共関係処参議の張文釈氏によれば、両岸関係が緊張していた1970年代には、当時行政院長だった蒋経国氏が防空演習の際、全職員を連れてこの通路に避難していたという。

一方で張氏は、通路が防空設備として作られた可能性は低いとする専門家の見解を紹介。低い梁に頭をぶつけやすく、通行が難しいことが理由に挙げられたと説明した。だが、建設当初の設計図が見つかっておらず、当時の設計の狙いは分からないという。

(顧セン/編集:名切千絵)


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