Menu 戻る
  • 社会

客家の文化復興へ 「客家ロマンチック街道」計画、地域振興目指す

2018/11/07 12:09
「台湾客家茶文化館」の完成イメージ図=桃園市政府提供

「台湾客家茶文化館」の完成イメージ図=桃園市政府提供

(台北 7日 中央社)台湾西側の北部から南部までを貫く省道台3線。政府は周辺に客家の人々が多く暮らす北部・桃園から中部・台中までの範囲を「客家ロマンチック街道」(浪漫台三線)と名付け、環境整備や産業発展などを通じて客家の文化復興を目指すプロジェクトを2016年に始動させた。客家の特色を打ち出すことで観光客を誘致し、地域振興を図るのがねらいだ。各地方自治体では関連の事業が進められている。

客家ロマンチック街道の始点となる桃園市は、客家の歴史、文化、産業の普及を掲げ、目玉として「台湾客家茶文化館」「永安海螺文化体験園区」「1895乙未戦争保台記念公園」の建設を計画している。茶の産地である龍潭に建設される茶文化館は体験型の施設として運営される予定で、客家人の環境保護精神や土地への愛着精神などを伝えると同時に、茶産業の発展を後押しする役割を担う。

苗栗県は、客家文学に着目した施設の建設を予定している。卓蘭小学校の日本式宿舎を修復して同地出身の客家の詩人、セン冰をテーマにした文学館とし、その周辺エリアを客家語園区として整備する。また、日本統治時代に石油の採掘が行われた公館郷の出コウ坑一帯は豊かな自然や歴史を有することから「客家文学花園基地」などが建設され、周辺の客家の村などと合わせて観光名所となることが期待されている。(セン=擔から手へんを取る、コウ=石へんに黄)

新竹県が力を入れるのは、台湾高速鉄道(高鉄)新竹駅が位置する竹北市六家地区にあるかつての農業水利施設「東興シュウ」の景観再構築計画と、同計画のエリア内に含まれる「六張犁芸術集落」の活性化計画。六家地区は伝統的な客家の農業集落。東興シュウを中心に育まれた文化的景観の修復や保全や芸術集落の整備などによって、同地を国際的な客家芸術村として盛り上げようとしている。(シュウ=土へんに川)

台中市は、客家ロマンチック街道の南の入り口である東勢区で、旧東勢駅を再利用した「客家文化園区」の改造や伝統的な町並みの環境整備、環境に優しい農業のモデル地区の建設などを進める。地域の付加価値を創造し、現地の就業機会創出を目指す。

客家ロマンチック街道プロジェクトには、2016年から2020年までの4年間で政府と各地方自治体の予算を合わせ、計82億台湾元(約300億円)が投じられる。

(編集:名切千絵)


Share on Facebook  Share on plurk  Share on twitter  Share by email  Share on Google+  Share on LINE
Top