Menu 戻る
  • 社会

日本統治時代に台湾人が残した童謡、まとめて絵本に 台北で新刊発表会

2018/11/01 19:00
童謡をまとめた絵本「宝島留声機」(手前左)、「童言放送局」(同右)、短編小説を集めた「春風少年歌」(右奥)

童謡をまとめた絵本「宝島留声機」(手前左)、「童言放送局」(同右)、短編小説を集めた「春風少年歌」(右奥)

(台北 1日 中央社)日本統治時代に台湾人が作った童謡などをまとめた書籍の新刊発表会が1日、台北市内で開かれた。発表会では、収録された童謡を市内の小学生が日本語で披露。子供たちの優しい歌声が響き渡り、会場は拍手に包まれた。書籍を出版した台北市政府文化局の鍾永豊局長は、本の出版について「非常に意義のあること」だと喜びを示した。

出版されたのは、童謡をまとめた絵本「宝島留声機」「童言放送局」と、短編小説を集めた「春風少年歌」の計3冊。日本統治時代、台湾では童謡の推進運動が行われ、台湾人も日本語で作詞した。ビン南人や客家人、先住民などテーマや作者の背景は多岐にわたっており、本を通じて日本統治下にあった台湾の人々の生活を垣間見ることができるという。(ビン=門がまえに虫)

収録作品の中には著名な台湾人作家による作品以外に、一般の人のものもある。作品の使用許可を得るため、編集を手掛けた封徳屏さんらが当時の名簿や戸籍などを取り寄せ、資料を一つ一つ照らし合わせながら、作者やその家族を探した。封さんは「90年前の作品もあり、探すのはとても容易なことではなかった」と苦労をにじませる。だが、連絡が取れた人の多くは快く協力してくれたという。

会場には、作者の家族の姿もあった。70代の男性は、母親の作品が残されていると知らせを受けたとき、「とてもうれしかった」と振り返り、「母の幼い頃の作品を目にすることができて、本当に感激した」と笑顔を見せた。

作品は全て日本語で書かれていたが、中国語に翻訳されての出版となった。絵本では、それぞれの童謡に作品の情景に合った色とりどりの挿絵が付けられた。封さんは、収録作品について「想像力が非常に豊かで、感動させられた」と話し、これらの作品が出版を通じて代々受け継がれていけばと期待を寄せた。

(楊千慧)


Share on Facebook  Share on plurk  Share on twitter  Share by email  Share on Google+  Share on LINE
Top