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  • 社会

日本で失われた人情味、台南で感じる=台湾駐在の町職員

2017/11/10 19:39
阿部真行さん(右)と妻の台湾人女性(左)

阿部真行さん(右)と妻の台湾人女性(左)

(台南 10日 中央社)群馬県みなかみ町から南部・台南市に派遣されている同町職員の阿部真行さん。2013年6月に台湾に赴任し、4年余りが過ぎた。阿部さんは台南で、日本では失われた人情味に触れられたと語る。

10日の昼食時、台南市北区のあるレストランにいた客は1組だけ。だがそのテーブルには中華民国と日本の国旗が飾られた。列席していたのはみなかみ町観光商工課長や同町観光協会理事長ら。台南出身の女性と今年9月に結婚した阿部さんが台南で行う披露宴に出席するために台湾にやってきたという。

阿部さんは町の魅力を海外に発信しようと、国土交通省に交流計画を提出。助成金を獲得し、台湾駐在を実現させた。台南を拠点に選んだのは、日本統治時代最後の台南市長を務めた羽鳥又男が群馬出身だったからだという。

阿部さんは町職員として交流推進に尽力する傍ら、台南市政府から「対日事務諮問顧問」の肩書を与えられ、台湾に対しても力を貸している。これができるのは、岸良昌・前町長の長期的視野のおかげだと阿部さんは語る。

「台南が好き。日本で失われて久しい人情味に出会った」と阿部さん。台南への愛を語る阿部さんだが、滞在は来年3月に期限を迎える。これまでは岸前町長の後押しがあったからこそ留まり続けることができたが、今後の見通しは不確定性だらけだと不安をのぞかせる。町役場は阿部さんに帰国の方針を示しているという。阿部さんは今後も台南に残れるよう、前台南市長の頼清徳行政院長(首相)や謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)などへの陳情を考えていると明かした。

(張栄祥/編集:名切千絵)


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