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川端康成「眠れる美女」からヒント 年配女性のタブーに挑戦=台湾作家新刊

2017/10/04 17:18
リー・アンさん

リー・アンさん

(台北 4日 中央社)台湾の女性作家、リー・アン(李昂)さんが川端康成やガブリエル・ガルシア・マルケスの作品などからヒントを得て創作した小説「睡美男」が3日、刊行された。年配女性と若い男性の恋を正面から描いた同作。リーさんによれば、同書のテーマを知った友人で社会学者の上野千鶴子さんからは、これまでタブーとされていた年配女性の情欲への挑戦だと評されたという。

これまでも女性の情欲を扱った小説を世に送り出し、話題を巻き起こしてきたリーさん。3日に台北市内で開かれた新刊発表会でリーさんは、老人が薬で眠らされた女性を通じて欲求を満たすという内容の「眠れる美女」(川端康成著)や、90歳の男性と娼家の女主人の紹介で出会った14歳の少女の恋を描いた「わが悲しき娼婦たちの思い出」(ガブリエル・ガルシア=マルケス著)を例に挙げ、年配男性の少女に対する愛は社会的な許しを得ており、実際にはそれは権力関係に結びついていたと言及。そのため、男女を入れ替えたアジア版を書きつづり、年齢と権力、社会の関係を描くことにしたと執筆の背景を語った。

同作は人生の黄昏時に近づいているのを感じている元外交官の2番目の妻が、先住民の血が流れる若いジムのインストラクターの美しい体に魅了され、倫理的な一線を越えていくという物語。リーさんは、同書は経済が衰退した台湾を描き出していると説明した。

(羅苑韶/編集:名切千絵)


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