蔡英文総統は6月14日、原住民族(先住民)言語の保存と発展を目指す法案「原住民族語言発展法」を公布した。同法では、原住民が多く居住する55の郷・鎮・市・区(市町村区)の役場が、従来の中国語の公文書を、タイヤル語やパイワン語など、原住民族の言語のみで書くことや、中国語と併記することを認めている。これを受けて、東部・花蓮県にあるアミ族の村、光復郷の役場が、初めてのアミ語の公文書作成に取り組んでいる。6月末からこれまでに通知書や議事録など3部が作成され、アミ語を話す高齢者からは、分かりやすいと喜びの声が届いているという。