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台湾独立派、台北ユニバのマニュアルに苦言

2017/05/05 12:48
台湾独立派、台北ユニバのマニュアルに苦言

(台北 5日 中央社)台湾独立を主張する民間団体「台湾国」が、台北市が作成したユニバーシアードの危機管理マニュアルの内容が独立派を侮辱するものだと問題視。柯文哲台北市長は詳細を確認するとしたほか、関心の高まっている国旗問題にも言及した。

ユニバーシアードは、国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催する学生を対象にした国際総合競技大会で、今年8月に台北市で行われる。台湾での開催は初めて。

一部のメディアが伝えたところでは、台北市政府は今年3月、ユニバーシアードに向けた防災訓練を行い、不測の事態に備えた危機管理マニュアルを発行したが、この中で、「国旗問題」と「イスラム国のテロ」を、起こり得る特殊状況に列挙しており、「独立派や台湾を本土とする人々が国旗問題でトラブルを起こす可能性がある」と指摘しているという。

台湾国弁公室の陳峻涵主任は4日午後に台北市政府前で、テロリスト扱いされるのは侮辱だと強く抗議、マニュアルの作り直しを求めた。

国旗問題は、台湾が、中国大陸が掲げる「一つの中国」原則との関係で、国際的な場で「中華民国」「台湾」の名称を用いることができず、便宜上「チャイニーズ・タイペイ(中華台北)」という名称を使うことを余儀なくされている現状から派生した問題。オリンピックなどでは、中華民国国旗の代わりにオリンピック委員会旗を使用することになっており、「オリンピック方式」と呼ばれる。だが、台湾で開催されるユニバーシアードにもこの方式が適用されるとすると、台湾の人々は中華民国国旗を持って地元選手を応援することができなくなる。

マニュアルは、このような状態の下で国旗問題がトラブルになる可能性を指摘したと思われる。ユニバーシアードには中国大陸の選手も参加することになっており、6月には上海市で台北上海双城(2都市)フォーラムが開かれることもあり、マニュアル作成にも政治的な配慮が働いたのではという声も出ている。

柯文哲市長は、マニュアルはまず英語の国際版が作られ、それを中国語に翻訳したもので、詳細を確認するとした上で、ユニバーシアード開催にあたって、台北市は「オリンピック方式」に則る旨の同意書を締結していると説明。近々訪台する国際大学スポーツ連盟(FISU)の会長とも相談し、契約内容を把握したあとで「みんなが納得できる方法」を提案したいと述べた。

(劉建邦/編集:塚越西穂)


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