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馬英九前総統、“一つの中国”めぐる立場の堅持を表明/台湾

2019/01/03 16:43
ラジオ番組に出演する馬英九前総統

ラジオ番組に出演する馬英九前総統

(台北 3日 中央社)中国の習近平氏が2日の演説で台湾政策について語ったのを受け、野党・国民党の馬英九前総統は3日、一つの中国を台湾と中国がそれぞれに解釈するとした「一中各表」の立場を堅持する考えを明らかにした。「一中各表」は台湾と中国の双方にとって有益なものだとの見方を示し、一つの中国原則を前提とした「92年コンセンサス」を受け入れない立場をとる民進党・蔡英文政権を批判した。

習氏は北京で開かれた「台湾同胞に告げる書」の発表40周年記念式典で演説し、「一国二制度」や「統一」の主張を繰り返したほか、92年コンセンサスについて「(台湾)海峡の両岸が一つの中国に属し、国家統一に向けて共に努力していく」とその内容を定義した。

92年コンセンサスは1992年に台湾と中国双方の窓口機関が形成したとされる。国民党は「一中各表」の立場をとっているが、蔡政権は92年コンセンサスの受け入れを拒んでいる。2日の演説で習氏は「一中」(一つの中国)とのみ語り、「各表」の言葉は用いなかった。

3日午前にラジオ番組に出演した馬氏は、習氏が演説で語った92年コンセンサスの内容について、「見解にわれわれと食い違いがある」としながらも、「基本的な方向性は一致している」と言及。92年コンセンサスは両岸の平和と台湾の存亡に関わるものであるとし、国民党をはじめとする関係各方面がその内容をより明確化する必要があるとの考えを述べた。

習氏が何度も「一つの中国」や「統一」を口にしたことに関しては、習氏の緊迫性が高まっているとの見方を示し、昨年11月の統一地方選で当選した韓国瑜高雄市長が92年コンセンサス支持を表明したのも一因だと分析した。緊迫性の高まりの背景には、蔡政権の態度によって両岸の距離が開いているのを中国側が感じていることがあると指摘した。

蔡総統が92年コンセンサスを受け入れない姿勢を強調していることについて馬氏は、92年コンセンサスは中国から押し付けられたものではなく、双方が話し合った結果だと前置きした上で、台湾にとってはメリットしかないと語り、「なぜ蔡総統がそんなに(受け入れ拒否に)こだわるのか分からない」と批判した。

(余祥/編集:名切千絵)


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