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蔡総統「『両岸は一つの家族』と言えるのか」 中国に防疫協力呼び掛け

2019/01/01 14:20
蔡英文総統

蔡英文総統

(台北 1日 中央社)蔡英文総統は1日、台北市の総統府で新年の談話を発表し、中国との交流に関して「防疫対策ですら親身に協力できずして、どうして『両岸は一つの家族』と言えようか」と述べ、人々の安全を第一に考えるよう中国に呼び掛けた。

蔡総統は談話で、両岸関係に関する「4つの『必ず』」を提唱。中華民国台湾が存在する事実を必ず認める▽台湾2300万人の自由、民主主義に対する堅持を必ず尊重する▽必ず平和的で対等な形で双方の不一致に対処する▽必ず政府または政府に公権力行使の権限を付与された機関が腰を据えて話し合う―ことを提起した。蔡総統は、「4つの『必ず』」こそが両岸関係が前向きな発展をしていけるかを左右する重要な基礎だと強調した。

蔡総統はまた、中国が台湾の政治や社会の発展に介入しようとしていると指摘した上で、台湾にとって目下の大きな挑戦だと強調。両岸交流において台湾を守るため、人々の安全、情報セキュリティー、民主主義の3つに関する保護対策を策定するとした。

人々の安全については、中国で猛威を振るっている家畜伝染病「アフリカ豚コレラ」(ASF)を例に挙げ、中国は農産品の検疫・検査協力に関する両岸間の取り決めを守らず、台湾への即時報告を行っていないと言及。感染が台湾に飛び火すれば、台湾の関連産業や経済に大打撃となり、中国への印象の悪化を招くとし、「躍起になって台湾の政治家に合言葉を言わせようとするよりも、両岸の市民が最も関心を寄せる人々の安全の問題で現実的に協力したほうがいい」と呼び掛けた。

国内政策に関しては、実感を伴う経済政策を打ち出すと表明。1日から最低賃金が引き上げられたことなどに触れ、若者の低賃金をめぐる問題への取り組みをアピールした。

蔡総統が新年の談話を発表するのは2016年5月の就任以来初めて。馬英九前総統は在任中、毎年1月1日に元旦の祝辞を発表していたが、蔡総統はこれを取り止め、年末の記者会見などで翌年の展望や目標などを説明していた。

(顧セン、游凱翔/編集:名切千絵)


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