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  • 経済

新型肺炎 台湾の内需への影響「SARSより小さい」=国家発展当局

2020/02/07 14:35
マスク姿の料理宅配サービスの配達員

マスク姿の料理宅配サービスの配達員

(台北、台中中央社)台湾の成長政策を担当する国家発展委員会の官僚は6日までに、新型コロナウイルスの感染拡大が台湾の内需に与える影響は、2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が猛威を振るった時期に比べて小さいはずだとの見解を示した。

同委の呉明ケイ経済発展処処長によれば、新型コロナウイルスの感染拡大は、小売りや飲食業、観光、旅行業に影響すると指摘。一方で、SARSの頃は警戒感から一般消費が明らかに萎縮したものの、現在はインターネット通販や宅配サービスなどの発展で、家にいながらにして商品購入や飲食の注文が可能なため、内需へのダメージは抑えられるだろうと分析した。(ケイ=草かんむりに恵)

インターネット通販サイト「松果購物」の運営元が6日発表した先月の業績資料によると、売上高は前年同月比26.24%増の2845万台湾元(約1億400万円)に達した。旧正月(春節)や防疫にからむ商機が売上を押し上げたと分析している。外出を減らし、ネット購入に切り替えた消費者が多く、感染対策関連商品への注文が殺到しただけでなく、生活用品や自宅で遊べる商品の商機も生まれたという。

呉氏は内需への影響は小さいとする半面、消費大国であり、世界の重要な生産基地でもある中国がその他の国や台湾に与える波及効果はSARSの時期よりも大きいと指摘。IHSマークイットのデータベースによれば、中国が世界の国内総生産(GDP)に占める割合は2003年の4.26%から、2019年には16.27%に大きく伸びた。工場の操業停止や企業活動の停止、需要減少などは台湾の輸出に影響することが確実だとしながらも、後の稼働時間延長や増産などによる穴埋めも可能だとの見方を示した。

▽台中の各ホテル、飲食の宅配サービスを開始外食控えに対抗

新型コロナウイルスへの警戒感から、外食や旅行を控える動きが消費者に広まっている。台湾のホテルにとっては、旧正月後は例年繁忙期となるが、今年は多くの企業が新年会を取りやめるなど、影響が出ている。中部・台中市内の各ホテルは現在のニーズに対応しようと、新たなサービスを開始している。

インスカイホテル(星享道酒店)やスプレンダー台中(台中金典酒店)は今月に入り、宅配用セットメニューの販売を開始した。両ホテル共に比較的手頃な1000元(約3650円)未満のメニューも用意し、利用者の取り込みを図っている。

ミレニアムホテル台中(台中日月千禧酒店)は持ち帰り用メニューの販売に加え、23階の客室を食事用の個室として使えるサービスを始めた。客室からは市街地の景色も望め、独立した空間で安心して食事を楽しめるという。

(潘姿羽、呉家豪、カク雪卿/編集:名切千絵)


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