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「オンリーワン目指す」 餃子の王将、台北初出店 台湾店舗拡大へ

2019/04/24 19:19
王将フードサービスの渡邊直人社長

王将フードサービスの渡邊直人社長

(台北 24日 中央社)王将フードサービスは中華料理店「餃子の王将」の台北1号店を市内の百貨店に27日にオープンさせる。台湾では南部・高雄の2店舗に続いて3店舗目。餃子店がしのぎを削る台湾での展開について、同社の渡邊直人社長は「台湾でもオンリーワンを目指していきたい」と意気込んだ。オープンに先立つ24日、同店で会見と試食会が行われた。

▽中国撤退をバネに台湾に挑戦

同社は2017年4月、高雄に台湾1号店をオープン。以前は中国・大連にも進出していたが、16年に現地子会社を清算。その同年に台湾進出を決めた。中国撤退の原因について渡邊社長は、市場調査が不十分だったと振り返る。失敗を踏まえ、同社の強みや展開方法などを整理した上で、台湾市場への挑戦に乗り出した。台湾の親日的な風土も進出の要因になったという。

初出店の場所を高雄に選んだのは、食材の供給の関係に加え、出店の誘いがあったためだという。高雄は南部最大の都市だが、北部に比べると日本人が少なく、客の大半は台湾人。そこで、台湾人の好みなどのデータを収集してきた。

▽餃子激戦地の台湾 味への自信で勝算

台湾はいたるところに餃子店があり、水餃子を中心に親しまれている。お手頃価格で食べられるというイメージも強く、全国展開する餃子チェーン「八方雲集」では焼き餃子が1個5~5.5台湾元(約18~20円)で提供される。一方、餃子の王将台北1号店の焼き餃子の価格は1皿6個入りで75元(約272円)とやや高い。

価格の差はあるものの、「価値があるものとして、リーズナブルなものとして受け止めてもらえる自信がある」と渡邊社長は断言。台湾地元のチェーン店だけでなく、日本から台湾に進出している店舗の餃子も食べてきたといい、1967年の創業から50年以上かけて積み上げてきたノウハウや細部へのこだわりによって作られた同社の焼き餃子は「食べてもらえば必ず差は分かる」と胸を張った。

百貨店という出店場所や台湾人が日系飲食店に求めるものを踏まえ、「普段よりも美味しいものを食べたい」というニーズに対応しうるメニューや価格設定になっているという。日本らしさを感じてもらえるよう、店内のデザインにも気を配った。料理には台湾の食材を取り入れるほか、台湾オリジナルのメニューも開発し、台湾人の好みを意識した。社長自ら100回を超える試食を重ねた末に、メニューを完成させたという。

▽出店拡大に意欲 現地パートナーとの連携を検討

台湾での出店拡大を目指す同社。渡邊社長は「30~50軒」と目標を掲げる。現在は直営店での出店だが、「いろんな選択肢の中で、地元の人とパートナーシップを取って展開していきたいとは考えている」と渡邊社長。台湾の消費者に理解してもらうため、台湾の文化を深く理解するパートナーと手を組むことの必要性に言及し、「台湾の方や社会とより密接に結びついていきたい」と意欲を見せた。

台湾で成功を収められれば、中国再進出も視野に入ってくる。きちんと調査をした上で中国市場に挑めば「必ず中国の方にも喜んでいただける確信はある」と語った。

(名切千絵)


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