Menu 戻る
  • 両岸

天安門事件で両脚失った方政氏「私は戦車の下の生存者」/台湾

2019/05/23 19:03
取材に応じる方政氏(車いすの男性)

取材に応じる方政氏(車いすの男性)

(台北 23日 中央社)中国で1989年6月4日に発生した天安門事件から30年を迎えるのを前に、当時の学生リーダーだった王丹氏らが台湾を訪問し、21日、台北市の中正紀念堂前の広場で取材に応じた。事件で戦車にひかれて両脚を失った方政氏は、多くの人が自身のようにけがを負い、身体に障害が残った人もいるとした上で「私は戦車の下の生存者として、皆さんに事件のことを覚えていてほしい」と呼び掛けた。

中正紀念堂前の広場ではこの日、天安門事件の際に学生らを弾圧するために現れた戦車と、その前に立つ男性「戦車男(タンクマン)」を巨大な風船で再現したアートの展示が始まった。

同広場は2007年、民進党の陳水扁政権下で「自由広場」と名付けられた。1990年に民主化を求める学生たちが座り込んだ「野百合学生運動」が行われた場所でもある。方氏は、自由広場でこのようなアートが展示されることは非常に有り難く重要なことだと指摘。台湾や世界中の人々が強大な権力の暴政に立ち向かうとき、タンクマンのような勇気を出してほしいと語った。王氏は、作品は台湾人に対する警鐘だとの考えを示した。

アート作品の周りでは中国人観光客の姿も多く見られた。足を止めて写真を撮ったり、方氏らのインタビューに耳を傾けたりする人もいた。60歳前後とみられる中国人男性は、記者に何の展示か尋ね、作品が天安門事件に関するものだと知ると驚きを示した。事件が起きたという事実は知っているとした一方で、タンクマンの写真は見たことがないと話した。

事件発生後の91年生まれだという中国人旅行客は、中国政府が真相を公表するべきという考えや台湾が中国より開放的で自由だということに賛同を示した。だがその一方で、王氏らの主張については「選挙のための情報操作」だと感じると語った。

(繆宗翰/編集:楊千慧)


Share on Facebook  Share on plurk  Share on twitter  Share by email  Share on LINE
Top