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天安門事件から29年 蔡総統、簡体字で投稿 中国大陸に呼び掛け/台湾

2018/06/04 16:28
蔡英文氏

蔡英文氏

(台北 4日 中央社)中国大陸で民主化を求める学生らが弾圧された1989年の天安門事件が発生から4日で29年となった。蔡英文総統は同日、中国大陸で使われる簡体字でメッセージをフェイスブックに投稿し、北京当局に対し、事件を正視するよう呼び掛けた。

蔡総統が全編簡体字でメッセージを投稿するのは初めて。北京当局が天安門事件を正視し、事件における国家暴力の本質を認めることができれば、「不幸な歴史は中国が自由民主に向かう上での基盤になるでしょう」と言及。

フェイスブックは中国大陸では遮断されており、仮想プライベートネットワーク(VPN)接続などの方法で規制を回避しなければ閲覧できない。蔡総統は「中国のネットユーザーが規制をかいくぐらなくても自由にフェイスブックが見られるようになれば」と自由や民主主義という普遍的価値の共有に期待を寄せた。

▽民進党も声明 中国大陸に民主化求める

与党・民進党は同日、声明を発表し、中国大陸に対して民主化を呼び掛けるとともに、拘束されている台湾の非政府組織(NGO)活動家、李明哲氏の早期解放を求めた。

声明で民進党は、29年前の天安門事件に触れ、北京当局は今になっても真相に向き合おうとしていないと批判。29年後の現在、「自由や民主主義、人権の受け入れを拒んでいる北京当局は『中国共産党の建設によって全てを掌握する』という厳格な手段や国家の安全や安定を進めるという名目で人々のプライバシーや自由の権利を全面的に抑圧、報道の自由や宗教の自由を奪い、イデオロギー操作を強化してきたと指摘した。

また、「民主自由を追求する中国の人々の努力は決して止まない」とし、「中国の未来は必ずや人民一人ひとりの心の中、自由民主を真理とみなす追求者の手の中に収められている」と訴えかけた。さらに、過去に権威主義体制が敷かれていた台湾が民主主義の経験を提供し、普遍的価値を追い求める人々を後押ししていることに言及し、「中国の政権は社会を開放、人々の権利を尊重し、改革によって民主主義や自由、人権を実践する国になってこそ、人々を中心とした、恐れられるのではなく敬われる国家になる」と民主化を促した。

民進党が解放を求める李氏は昨年3月に中国大陸に渡った際に身柄を拘束された。国家政権転覆容疑で逮捕され、同11月末には懲役5年、政治権利剥奪2年の有罪判決が言い渡された。民進党は、民主主義や人権への包容的な態度を示すよう中国大陸に改めて求めた。

(葉素萍/編集:名切千絵)


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