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台湾ドラマ、今年はヒット相次ぐ 次に続くかが発展の鍵

2017/10/23 11:27
通霊少女の劇中写真=HBOアジア提供

通霊少女の劇中写真=HBOアジア提供

(台北 23日 中央社)台湾ドラマは今年、「通霊少女」や「お花畑から来た少年」(花甲男孩転大人)などのヒット作が生まれ、近年の低迷から脱出の兆しを見せている。台湾ドラマは新たなスタートを切ったようにも見えるが、過去に「白い巨塔」(白色巨塔)や「ブラック&ホワイト」(痞子英雄)などヒットドラマを手掛けた脚本家の呉洛纓氏は、盛り上がりが続くには「放送時間数の大幅な向上」が必要だと語る。

2000年初頭、「八点[木當]」と呼ばれる帯ドラマの競争激化や日本の漫画を原作にしたアイドルドラマ「流星花園」の成功などにより、黄金時代を迎えていた台湾ドラマ。だが、近年は過去のストーリーを模倣しただけの作品があふれ、視聴者離れが深刻になっていた。

そんな中、ここ1、2年ほどは動画配信サービスの普及や中国大陸や韓国ドラマの台頭により、視聴者の視聴習慣や好みに変化が現れ、台湾ドラマにも新たな可能性が生まれてきた。サスペンスや推理、犯罪、職業ものといった特定のジャンルに分類できるドラマはこれまで視聴者層がはっきりしなかったものの、最近ではラブストーリー以外の題材にも目が向けられるようになった。

呉氏によれば、同氏が審査員を務めた今年の「テレビ番組シナリオ創作賞」(文化部影視及び流行音楽産業局主催)の応募作品のうち、8割はラブストーリー以外だったという。「これまでとは違うものを書こうという意識が感じられた」と呉氏は語る。脚本家の仕事のやり方も変わり始め、これまでは個人戦が多かったものの、現在では組織戦も繰り広げられ始めているという。

変わったのは脚本家だけではない。ドラマ「麻酔風暴」や映画「紅衣小女孩」などを手掛けた映像制作会社、瀚草影視(台北市)の湯昇栄プロデューサーは「プラットフォームの多様化で、制作会社が作品制作を主導し、自身の版権をつかもうとするようになった。資金や資源の調達のパイプにも柔軟性が出てきた」と指摘する。以前はテレビ局の好みや予算に左右されていた。

湯氏は、台湾ドラマの再起には産業全体の向上を考える必要があると語る。制作側が高い意識や野心を持ち、国際的にもプラットフォームや資源が整った時、国内の環境が足並みをそろえて向上するのかという問題には、政府の政策や制作スタッフの権利などが重要な鍵になると言及した。

(汪宜儒/編集:名切千絵)


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